その分現金でくださいよ。

店長の好意が台無しに

カテゴリ: 小説



某氏が読め読め言って来るので本屋とかでめっちゃ探したんですけど品切れでしばらく買えませんでしたね。角川文庫の方の小説はどこでも平積みだったから刷ってる数が違ったのかな…

内容は映画で描かれなかった登場人物の内面を補完する感じです。
三葉(になった瀧くん)、テッシー、四葉、あとは三葉パパが主役?のエピソードが描かれていました。 あそこで三葉ノーブラだったのか…とか妄想が捗ったり、三葉の父親ってまさかの魔剤ンゴ大学かよ…っていうどうでも良い情報を得られたりしましたがそれはいいとして、2人の身体が入れ替わるという信じ難い現象を周りの人から見たら…っていう描写が本編ではそこまで深くなかったので、こんな感じに受け取るのかな…と思いながら読んでました。テッシーも四葉もちょっと気にしなさすぎだと思うのですが。普通もっと心配するだろっていう。

三葉の父親のエピソードは最後なんで町長が動いたのかっていう疑問の補完になっていましたね。古い町の雰囲気みたいなものが二葉から人間性を奪ってしまったという事に始まる絶望は納得出来る話かなあと思いました。それすらも本編のラストに繋がる結びだと考えると本編でやれよってなりますね(

内容はとても楽しめるものでしたが、どうせなら瀧くんと入れ替わった三葉が東京で頑張る話とか入れて欲しかったですね。キリないですが。
読んでてもう1回くらい映画観に行っても良いかなあと思いました。10回は行きませんので悪しからず。 

死神の浮力 (文春文庫)
伊坂 幸太郎
文藝春秋
2016-07-08


中学生の頃から伊坂作品を読み始めたのですが『マリアビートル』以来殆ど手を付けてなかったので久し振りに読んでみようと思いました。最初に読んだのが『魔王』で次に読んだのが『グラスホッパー』な時点で敬虔なサンデー読者の皆さんは色々と察してくれると思います。中高生の頃は月に10冊か20冊くらいは本読んでたんですけど最近は(主にクイズマジックアカデミーのせいで)読書習慣はほぼ消滅してしまいましたね。

『死神の精度』の続編となっては読むしかないですんですけど(文庫本になるまで買わなかった事には触れない)、キャラが立ってる登場人物と軽妙な会話はページがどんどん進みますね。何気ない会話が後のストーリーに絡んでくる構成はやっぱり読んでて楽しいです。主人公の千葉は死神なので普通の人間とはやたら会話がズレる(これがこのシリーズのミソです)んですけど、この「ズレ」も流れ(クイズの話じゃないです)を止めてないのは本当にすごい

結局作中で本城がしたかった事は何なのか?って点に関して「サイコパスだから」で片付けてるような印象を受けてしまう点があったのは少し不満な点かもしれません。「絶望させたかったから」という理由だけであそこまでリスクがある行動取るのかなあ…千葉が関わってる時点で山野辺さんは最後死ぬんだろうなって分かってたけど(まぁそれでも見送りかな?ってちょっと期待してしまうのがこのシリーズなんだと思います)、『死神と藤田』だったり『死神対老女』みたいな絶対的にハッピーエンドじゃないんだけど爽やかな読後感、っていうのは少し欠けてたんじゃないのかなと思います。

『死神の精度』を読んだのが多分中3だからほぼ10年経ってるんですね。時間の流れに目眩がするけど面白いんでもし読んだことなかったら読んでみてください。

おやすみなさい。
 

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